副鼻腔炎(ちくのう症)

耳鼻咽喉科で診る主な病気や症状

副鼻腔炎(ちくのう症)

症状

副鼻腔炎

副鼻腔の中にたまった膿が、鼻の中に逆流するため、色のついたネバネバした鼻汁が出る、鼻がつまる、鼻汁がのどに流れ落ちるなどの症状のほか、頭痛や頬の痛み、歯の付近の痛みが起こります。
においがわからなくなったり、くさいにおいがする、耳がボーンとするなど、さまざまな症状があらわれます。

原因

鼻風邪などによって、細菌やウイルスが鼻から副鼻腔に入ることがあります。
すると副鼻腔の中で炎症が起き、膿が溜まってしまいます。この状態が副鼻腔炎です。鼻腔炎は昔から蓄膿症(ちくのう症)と呼ばれています。

検査

内視鏡カメラで鼻の奥を詳しく診察して、診断します。また、副鼻腔の腫瘍などと区別するために、市民病院などで、CTやMRIを撮影していただくこともあります。

当院での治療

殺菌作用のある抗菌薬を内服していただきます。
特に慢性化した副鼻腔炎にはクラリス、クラリシッドという抗菌剤を1〜2ヶ月服用する必要があります。
鼻の中に鼻汁が溜まっている場合には、吸い出す治療も行います。また、抗菌薬などを含んだ薬液を鼻の奥まで噴霧吸入するネブライザー治療も行います。

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