嚥下障害・誤嚥予防

耳鼻咽喉科で診る主な病気や症状

嚥下障害・誤嚥予防

嚥下障害(飲みこむ力の低下)は放置しておくと誤嚥性肺炎にいたる可能性があります。
60代の方は「さすがにまだ大丈夫だろう」と思われる方がほとんどですが、実際は60代でも程度の差はありますが嚥下機能が低下しています。
大事なことは、嚥下機能低下の早期発見・早期対策、軽い症状のうちにトレーニングを行うことで将来の誤嚥性肺炎を防ぐことができます。

患者様の中には、医療機関では「悪くなったものを治す」というイメージが強いと思いますが、将来を見据えて、予防の観点で悪くならないようにしていくことは大切なことです。
なお、嚥下障害の患者様のなかには脳神経の病気が疑われる方、のどの腫瘍が原因となっている方もおみえになります。また、嚥下障害が進んでいて当院では対応できない方もおみえになります。その際は、市民病院などの総合病院に紹介させていただきます。

文責 坂井 邦充(日本耳鼻咽喉科学会認定専門医)

主な病気の目次へ戻る