嚥下障害・嚥下診療

耳鼻咽喉科で診る主な病気や症状

嚥下障害・嚥下診療

このようなお悩みはありませんか?

  • 物が飲みこみにくく感じる、飲みこみにくい
  • 最近むせやすくなった
  • 痰がのどによくたまる
  • のどがつまった感じがする

このような方は、嚥下機能(飲みこむ力)が弱っている可能性があります・・!

嚥下機能(飲みこむ力)が低下してくる方

  • 70歳以上の方
  • 男女は関係ありませんが、どちらかというと痩せた男性の方が多い傾向があります。
    ―痩せることで飲み込むための筋力が落ちてくる

嚥下機能低下を放置していると危険です!

「飲み込みづらい・むせやすい」ということをそのままにしていると、誤嚥性肺炎になることもあります。誤嚥性肺炎は、本来食道に運ばれるはずの食べ物や痰が気管に流れ込んでしまい、上手に外に出せないまま、細菌が肺に感染して起こる病気です。命にかかわる病気です。
重要なことは、嚥下機能低下の早期発見・早期対策ということになります。

嚥下機能が低下している人は、実は多いです!

嚥下機能が低下している人は実は多いのですが、患者さんも何科に受診すればわからないということもあり、また内科や耳鼻科に受診しても「歳のせいだね」、「のどには異常がないので問題ない」と言われてしまうなど、嚥下機能について適切に診てもらえないというケースも多いです。
まさに、隠れた社会問題ともいえます。

散歩など運動しなければ脚を支える筋力が落ちるのと同じように、何もしなければ年齢と共に嚥下機能を支える筋力は落ちていきますので、嚥下(飲み込み)の力を維持向上するためのアクションが必要なのです。

このような方はご相談ください!

  • 物が飲み込みにくく感じる、飲み込みにくい
  • 最近むせやすくなった

当院では、嚥下機能が落ちて誤嚥性肺炎を起こしてしまうような状態になる前に、予防が大事であるという視点で診療を行っています。
まずは検査して嚥下の状態を確かめましょう!

検査方法

耳鼻咽喉科専用の内視鏡を使って検査をします(嚥下内視鏡検査)

  • のどの奥を確認し、腫瘍や炎症などの異常がないかの確認
  • 飲み込み具合の確認
  • 声の出し方の確認
  • 唾液の溜まり具合の確認
    ※通常は、のどの奥に唾液はたまらないのですが、高齢になると自覚なく唾液がたまってしまいます。
  • 着色水を飲んでもらい、着色水の溜まり具合、飲み込み具合を確認します。

検査後は、撮影した内視鏡動画をご覧いただきながら、飲み込みの状態の説明をします。

治療と指導

「飲みこむ力」を直接向上させるお薬はありませんが、去痰剤を内服していただくことで、痰の切れが良くなり、のどの粘膜が整い、飲みこみやすくなります。

「飲みこむ力」を向上させるには、のどを鍛える日頃のトレーニングが大事になります。ご自宅で行えるトレーニング方法を指導し、その効果を定期的な診察と検査で評価していきます。
なによりも毎日続けることが大切です。

診療の流れ

1回目
  • 通常の受診をお願いします
  • 鼻からのど全体の診察をしたうえで、嚥下内視鏡検査のご予約
2回目
  • ご予約いただいた日時に受診いただき、嚥下内視鏡検査を行います。
  • 検査の結果に応じて、お薬の処方やご自宅でのトレーニング方法を指導いたします。
3回目
  • 1か月後に再度検査を行います。
  • 前回の検査結果と比べ、改善がみられているかを確認します。
4回目
  • 1~2か月後に検査します。状態が良ければ、ここで終了です。
  • 調子が悪くなれば、再度受診してください。

患者様の中には、医療機関では「悪くなったものを治す」というイメージが強いと思いますが、将来を見据えて、予防の観点で悪くなる前に良くしていくことは大切なことです。
なお、嚥下障害が進んでいる患者様に対しては、当院が行う指導だけでは対応が出来ません。その際は診察の上、市民病院などに紹介させていただきます。
食は命の源でもあり、人生の楽しみの一つでもあります。その楽しみがいつまでも続くように患者様の頑張りを応援します!

文責 坂井 邦充(日本耳鼻咽喉科学会認定専門医)

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